海外公演

 雅亮会は、1978年の1ヶ月にわたるアメリカ公演を皮切りに、韓国(1981)、ドイツ・フランス(1987)、イギリス(1992)、ポーランド・オランダ(1994)、ニュージーランド(1996)、スウェーデン(1998)、香港(1998)、と多くの国に招聘され、雅楽公演を行ってきました。
いずれも国際交流基金をはじめ様々な基金の援助によるものです。
これらの海外演奏のいくつかについてご紹介します。


カーネギー公演
雅亮会は1978年10月海外公演地であるアメリカへと出発しました。雅亮会百年の歴史で、初めての海外公演のステージがなんとニューヨークのカーネギーホールでした。曲目は管絃−平調音取・越殿楽残楽・輪鼓褌脱、舞楽−振鉾・白浜・還城楽・陪臚です。少しでも時間を超過すれば電気が切られ、スタッフが休憩に入るというアメリカ式リハーサルに団員は皆とまどったそうです。でも、チケットはソルド・アウト。演奏も十分に実力を発揮でき、何度もカーテンコールを頂いたそうです。そのカーテンコールの合間に一人の女性がステージに登り、楽頭の小野摂龍氏に花束を渡しました。その女性は、オノ・ヨーコ氏で、花束には、ジョン・レノンの名刺が添えられてありました。

公演会のポスター



ポーランド公演
1994年9月、雅亮会は国際交流基金の援助を受け、ポーランドの権威ある音楽祭、ヴラティスラバ・カンタンスの参加要請に応じてポーランド・オランダ公演へと旅立ちました。カンタンスという名のとおり、歌唱曲を中心とする音楽祭であったため、管絃平調越殿楽とともに催馬楽更衣が演奏されました。舞楽は振鉾・八仙・抜頭です。また、ヴォツラフ大学でレクチャーデモンストレーションも行われました。旧東欧圏では初めての雅楽演奏は多くの人々の興味をひきました。オランダでは、音にうるさい人たちの集うユトレヒトのラサ・シアター、マーストリヒトの教会での深夜の雅楽コンサートなど、規模こそは大きくないけれど緊張感の要するステージを多く経験することができました。いずれも好評で、マーストリヒトでは市のラジオ局による収録もなされました。


ニュージーランド公演(1996年8月)
1996年8月、雅亮会は日本・ニュージーランド協会の招聘により、万博基金の援助をうけて、ニュージーランド三都市(ウェリントン・クライストチャーチ・オークランド)で演奏を行いました。曲目は舞楽、蘇利古・春庭花・還城楽です。ウエリントンのヴィクトリア大学では、雅亮会会員による初めての英語による雅楽のデモンストレーションも実現しました。もちろんニュージーランドで雅楽が演奏されるのは初めてですが、西洋音楽とは全く異なった音楽思想を持つ雅楽に、大きな衝撃があったようです。 


イタリア公演(2002年5月)

 国際交流基金の援助を受けてイタリア公演が実現しました。木戸敏郎氏の演出になる天台声明とのコラポレーションの舞楽法会スタイルの舞台はイタリア人たちの注目をあびました。ローマの日本文化会館とモンテ・カッシーノの二箇所での公演でしたが、とりわけカッシーノでは夜、照明に照らし出された古代の円形劇場の遺跡で舞楽が演じられました。ちょうど円形劇場の中心線上の空に満月が現れるなど、自然のサイクルによる絶妙な演出もあいまって大変美しい舞台となりました。


中国公演(2002年11月)

 

日中国交正常化30周年記念事業の一環として、日中友好音楽公演「伝統と現代」というタイトルで中国公演を行いました。故石井真木氏のプロデュースによるもので、第一部は石井氏の現代雅楽作品「遭遇K番」をオーケストラとのコラポレーションによって演奏し、第二部として木戸敏郎氏の演出による舞楽法会を演じました。上海の芸海劇院と北京保利劇院といった超一流のホールでの演奏には、日本と中国の政府要人のみならず多くの中国人音楽家が東洋と西洋が融和した音楽形態への関心をもって来聴されました。残念なことにこれらの中国公演が、石井真木氏が本格的にタクトを振った最後の演奏会となりました。石井真木氏のご冥福を心から願います。


 

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